第14章 嚆矢
戦いが終わったら...
終わるの...かな...
終わったら手元になにが残る?
あぁ違う
手元には既に何も残っていない
これから増えていくものを守るために
みんなは戦ってきたのか
戦いが終わったら...?
「私はあまね様に次の代、鬼殺隊の存続を任せられましたから、戦いが終わるという考えはしないようにします...」
歴代の鬼殺隊の方はこの乱世が終わることを
望んで日々戦ってきた
戦いが終わる
私はそんな日が来ると思ってはいけない
まだだ
「やっぱ考え方は古くせぇ大人だな「っちょ」
でもよぉ」
「戦いが終わったら俺は嫁たちとゆっくり温泉にも行くし、伊勢神宮ってところも見てみたい
硬ぇんだよてめぇの頭は
ちぃせぇ体でんなこと考えるより
もっとてめぇの幸せを考えてもいいんじゃないか?」
ガシッと頭に乗せられた大きな厚い手
髪をグシャグシャにさせられたけど
悪い気はなぜだか起こらなかった
「てめぇも一緒に行くか?」
「ん?何にですか?」
「温泉とかお伊勢によ嫁として」
お伊勢さんは行ってみたいかも
でも聞き捨てならないことがあったが...
「なぜ嫁と「冗談に決まってんだろばが(こいつを好きになるやつも相当な馬鹿だな煉獄とか)」」
ん?なんでだろう私だけなんか疑問が多い?...