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上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第13章 咲いた花 あとは散るだけ


私がもっと気持ちが分かるようななにかを持っていれば良かったのにって何度も悔やんだんだ
いくら人の瞳を覗けたとしても
深くまでわかるわけじゃない


もし私がしのぶさんだったら
私に死ぬと言った時
どういう気持ちで言ったのかわかるのに
もし私が不死川さんだったら
本当は玄弥さんになんて言われたかったか
なんて伝えたかったのかわかるのに
炭治郎さんだったら
私の心を読んだ時の気持ちがわかるのに
善逸さんだったら
伊之助さんだったら
宇髄さん 時透さん 蜜璃さん 御館様


そして煉獄さんだったら
あの時私を突き飛ばした本当の理由がわかるのに


わからないよ

わからない

わからないから自分にも怒るし
過去の自分にもイラつくし


でもなんとなく


わかった気にはなっていないから


わかろうとはしているんだよ




「アオイさんは腰抜けなんかじゃない」


______バシッ



右の頬に感じる熱
避けられた
でも受け止めなきゃいけない


アオイさんの手を掴む
私と話始めた時から少し顔色が悪かったせいか
手は冷たいし震えている


「離して! あなたにはわからない!」


普段のアオイさんらしくないのは
私が言いすぎたから
アオイさんが嘘をつくのは
自分が泣いているから
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