第13章 咲いた花 あとは散るだけ
「し、しのぶ様が...」
「アオイさん?どうかしましたか?」
ちょうど部屋を出ると
すぐにアオイさんと目が合う
見た感じだとなにか用事があって
私が話終わるのを待っていたのかな?
「い、いえなんでも...
それよりし、紫娜さん 柱入り、おめでとうございます」
明らかに動揺してる
「ありがとうございます?」
なんだろう
話は終わったけど
なんか目が離せない
アオイさんも聞きたいことがあるけど
頭の中でまとまらない...みたいな顔をしてるし
「アオイ? そこにいるなら紫娜さんに渡す薬を渡して」
「は、はい」
薬?
え
何も聞かされてないんだけど
「こっち ついてきてください」
あぁ いつも通り気が強くて姉御肌のアオイさんだ
「しのぶ様はあなたになんの薬を出すと言ったんですか?」
「え? てっきりアオイさんが知っているものだと...」
え 何その大きなため息
私何かしたかな?
「私の悪い癖なんです いつも聞きたいことがあるとすぐにはまとまらない...
しのぶ様はそれを察してあなたと話す機会をくれたんだと思います」
そ、そうなんだ...
よかった薬は飲まなくていいんだ
ん?待てよ
話ってなに?