第13章 咲いた花 あとは散るだけ
今日はとりあえず終わりにしよう
明日ぐらいには伊黒様のところを終えて
私のところに来てくれる隊士もいると思う
もちろん自分の自由で稽古を辞められるけど
昨日の様子じゃあ縛られていたから
伊黒様に刀を当てて終わりなんじゃないかな
不死川様のところも行ければ行きたかったし
悲鳴嶼様ともあまり話せたことが無いから
話してみたかった
一度実家にお越しになったことがあるから
父上の話もしたかった
これからどうしよう
最近は稽古する山に引きこもって野宿してたけど
しのぶさんの所に顔を出さないと
全く連絡しないでここまできちゃったから
心配させているかもしれない
いい加減炭治郎さんにも
謝りに行かなきゃ...
それに胡蝶様だって
もうすぐの戦いで...
「どこに向かってるんですか?」
あっ...おわった
「こ、胡蝶さ「呼び方 戻ってますよ」」
だから慣れないんですって!
「紫娜さんが何も言わずに蝶屋敷を出て
野宿してるかなんて知りませんけど」
めっちゃ棘あるじゃん
「背中の傷の定期検診や腕の事など
皮膚が壊死してても知りませんよ?」
自分から蝶屋敷に行っていびられたり
アオイさんのお手伝いしたりするんだろうなって
色々考えてたけど
まさか強制連行されるとは...