第13章 咲いた花 あとは散るだけ

「無一郎さ...無一郎と弟がそっくりでどうしても姿が重なって...」


基本的に家族と喋る時は敬語だったから
余計に敬語を使いそうになる


「じゃあ紫娜は友達と弟の区別がつかないんだ」


え!ちょっ...そういう意味じゃなくて...


「た、確かに前の戦いの時は弟と間違えていましたがもう「敬語使うんだ」......」


む、難しい...
何気に圧がすごい


「む、無一郎敬語使わないから
とりあえず他の隊士さんを教えないと...」


わぁにっこり笑顔だ
笑顔は信じられない うん


切り替えが早いのか
できない隊士に厳しい


「君らは初歩の初歩すらできてないんだから
高速移動の訓練だけど体壊れるまで打ち込めば?」


この毒舌も自覚ないんだろうな...


「そういえば炭治郎と最近話した?
炭治郎はまだ訓練してないのかな」


ｷﾞｸｯ...


「炭治郎さんとは最近会ってなくて...」


気まずくて私から避けてるだけなんだけどね...
ごめんなさい炭治郎さん
ごめんね無一郎さ...無一郎


「ふーん...紫娜って隠し事下手だよね」



へ?確かに下手だけど何をわかったの?!






「おい...見ろよ
あの人が新しい柱の方だってよ」