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上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第12章 癒えない傷


少し肌寒くなってきた
最初の予定では煉獄さんが使っていた屋敷を使わせていただく予定だったけど
昨日のあまね様とのお話で
産屋敷から近いすぐ裏の山で
私の稽古を開くことになった

気づけばもうすぐ日が暮れる
目の前には大きな夕焼けが腰を下ろそうと
ゆっくりゆっくり沈んでいる



あまね様が涙を見せていたけど
やっぱり意思が強い人だなと思った

母親はみんな強い

母上も強くて優しかった




「てめェ また体調崩したかァ」


どこかで聞いた声
語尾の特徴からして...


「不死川様? どうしてここに?」


「体調悪いのか聞いてんだよォ!」


「悪くはないです」


「なんだァその含みのある言い方はよォ」


私の質問には答えてくれないのね
明日はきっと誰も来ない気がする
私の認知度だって低いだろうし
前にいる柱の方達の稽古で
みんなしごかれるだろうから...


「なんか悩んでんだったら喋れェ」


「?」


「体調悪くねェんだったら
なんか悩んでんだろ さっさと吐けェつってんだよォ」


「な、なんでそんな私に...」


いや怖い
そんな睨まなくても


「この前...妹のように思っていた子をなくして
半年ほど前には目の前で煉獄さん、
3年前は家族を失って
これから...憧れの人だった人が
鬼と戦うために死ぬんです」


御館様やあまね様
そしてしのぶさんも
姉を殺した鬼を倒すために
自らを毒として喰われることを前提に
死ぬと仰ったしのぶさん


今まで積み上げてきたものと
成し遂げようとする覚悟を
私に止められるはずがない




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