第12章 癒えない傷
「黙ってやりゃァいいんだよ さっさと表出ろォ」
わぉ 急に?!
弟とは全然雰囲気が違う
え なんか っていうか 本当にやんの?
「力比べよりも打ち合わせをするんじゃ...
「うるせェ 体がなまってんだよォ!!」」
自分のが?
そんな理不尽な...
だいたい胡蝶様も時透様も言ってくださったのに...
結局抗う術もなく
本当に柱の一人として名をあげていいのかを
木刀の相打ちで試すことになった
酷い...
以前の柱合会議でもう認めてくださってたと勘違いした私も悪いけどさ...
庭に出るとたまたま任務から帰ってきたらしい善逸さんと目が合ったけど
後ろにいたいかつい方たちのおかげで音を立てずに
姿を消してしまった
みんな他人事だと思って...
宇隨さんとか見物しながらお酒つまんでるし
流れ的に...あ...不死川様が木刀持ってるよ...
「不死川さん、紫娜さんの体調は
まだ万全ではないのでやるなら殺さない程度で
お願いします」
何殺さない程度って...
私が無茶したことまだ怒ってんの?
「あの...御館様が柱たちの異論ないって...」
「...さっさとやるぞォ!」
何いまの間!!
スルーしてんじゃん!!
「紫娜ちゃん頑張ってね!私はもう柱として認めてるけど」
「甘露寺が応援するなら俺も健闘を祈る」
え...やっぱ本当なの
やるの?
「可哀想に...あれほど小さい子が柱として戦うとは...」
「じゃァ行くぞォ女ァ!!」
そんな無茶な...ってガチかい