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上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第12章 癒えない傷


小話6______



「この子供のために
上弦に入れる機会を棒に振ったのかい」


なんでこの人はこういつも耳が速いんだ


「まぁ確かに子供は柔らかいけど
俺はもっと大きくなった女の子の方が好きだなぁ

でもおかしいね
人の感じもしないけど鬼という気もしない
でも君のお姉さんと同じ匂いがする」


なんで一緒に来ないかなんて聞いたのか分からない
そして頷くとも思わなかった
鬼を倒したことは事は事実だけど

無惨様のご様子が前とは変わられた
もうすぐ戦いが始まる

僕はこの子をどうしたかったんだろう



「やぁ こんにちは 椿ちゃん」


「...」




最後にちらっと見えたものが
半天狗さんが頸を斬られた時
斬った赤茶髪の少年は
鬼になった少女を庇おうとしていた


あぁ なんだろう
嫌なものを見た
ずっとあの光景が引っかかってる

きっと姉さんは家族を殺したのは僕だと思ってるから迷いもなく斬るだろう


「紫遊佐 どうしたんだ?」


「なんでもありません 童磨さん 戦いに備えるのでもう帰ってください」


「そんな冷たいこと「血鬼じゅ...」あーも わかったよ 強引なんだから」



跡形もなく消えた一つの鬼の気配
風が竹をなびかせて
節々が当たる音 葉が重なりあう音が静かに響く



「ここはどこなの?」


「僕が前に住んでいたところだ」


「家がないね」


「全て焼けたからな
明日また教えてやるから今日はおやすみ」



いざ殺してみようと思っても殺せない
この娘だけは



「ねぇ なんで名前教えてくれないの?」


「黙って寝ろ」



戦いが始まったらこの子をどうしようか

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