• テキストサイズ

上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第11章 弓を引き 雫を穿つ


後ろを向くと斬ったはずの鬼は
形を成さず、ほろほろと崩れておらず
人の血肉を欲し、里の人に襲いかかろうとしていた


止めにかかろうとしたところで朝日が差し込み
何かが焼けていく匂いがした



______ジュウッ


「ギャッ!!」

「禰豆子!」


陽光から肌を守るために禰豆子に覆い被さる炭治郎
しかし半天狗は里の人を襲おうと前へ進む
蜜璃を含め 無一郎、玄弥も
崖の上である


______ドカッ



禰豆子の目は兄と同じように優しく暖かかった
覆い被さる炭治郎を蹴り飛ばし
半天狗を追わせる禰豆子に追い詰めるように陽光がさす
禰豆子の鬼殺への想いを受け
着地すると
半天狗を倒すことに意識を集中させる


(嗅ぎ分けろ、遠くには逃げていない。
本体が、いきなり遠くへ離れていたら 匂いで気づいたはず、近くにいる
どこだ、匂いで捉えろ、形を、色を)



______ジュワアァ

同じく陽光に焼かれてはいるものの
人を襲おうと里の人は混乱に満ちていた


(そこか、まだ鬼の中にいるな...そうか。
 もっと、鮮明にもっと...もっと)




(見つけた、心臓の中)


加速していく集中力
里の人に手をかけた鬼の腕は即座に斬られる


(今度こそお終いだ、卑怯者、悪鬼!!)


「うわあああ、駄目だ、駄目だ!!
 追い付かれ・・・」





「ギャアア」



──ドンッ



「命をもって罪を償え!!!」
/ 337ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp