• テキストサイズ

上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第11章 弓を引き 雫を穿つ



いつだって無理してた

でも必ずそれが無理って訳じゃなくて

我慢だったりするけど

無理し始めたのは今に限ってのことじゃない

左腕だって本当なら無くさずにすんだ



「私の華麗なる本気を見るがいい!!
 血鬼術─斬殺魚鱗」



「さぁどうかね、私のこの理に反した動き
鱗によって自由自在だ、予測は不可能
私は、自然の理に反するのが大好きなのだ。
お前は、どのように料理してやろうか、醜い頭をもぎ取り、美しい魚の頭を付けてやろう」


プツンと私の中で
何かが切れる音がした


「...本気? あははっ 笑わせるよね
自分の力に酔いしれて...可哀想な人」


「なんだとこの...」


______夜の呼吸 肆ノ型 月影の盃


______霞の呼吸 漆ノ型 朧



霧に姿をくらませて
現像としての錯覚が起きる


鬼が何度も振るう爪は
空を引っ掻きながらも
全くの手応えを感じてないようだ


(どういうことだ!?奴はどこへ行った!?これではまるで、まるで、霞に巻かれているような・・・)




あれ


駄目


足が動かない


さすがに限界か


肺が...


ここまで来たのに


駄目なのに



「___ガハッ...!」



「いたぞぉ!そこかぁ!!」


(あの餓鬼、やっと姿を見せた。
早くカタをつけて、無惨様に報告せねば・・・)



あれ
斬られてない
瞼が重くて目が開かない
けど
時透様の背中...



「お終いだね、さようなら。
お前はもう二度と、生まれてこなくていいからね」



/ 337ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp