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上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第11章 弓を引き 雫を穿つ


小話5__上____



「叔父上 お久しぶりです」


ここに来るまで一通り死なない程度に人を斬ってきた
正直誰が誰だか覚えていないけど
叔父上だけは忘れない



忘れもしない父上と瓜二つの顔
鬼になってからは父上から受けた傷痕も
もう残っていない


「お前は何故鬼舞辻に里の場所を教えなかった
教えていたらもっと早く奇襲をかけることができただろう」



なんで刺々しくないんだろう
あなたの子供をみんな一人残らず刺してきたのに



「殺すつもりはないのだろう」


顔に出てた?


「僕は...まだその時じゃなかっただけです







姉には何も言わないでください」






今ここで話してしまったら全てが台無しになる
それまで僕も 姉さんも死んではならない















林をぬけた
血肉が欲しい
ここはダメだ
ここもダメだ
どこもいいはずがない


人にすらなりきれていないのに
僕は...











はぁ...

一番避けていたのに何故今ここで会ったんだろう




「...」



何も言わずに攻撃し合う
全て知っている技

どんなに斬られても再生できる
どんなに距離を狭められても避けきれる


何故あなたは頸を狙わない


あなたに僕を殺せない


でも殺そうともしていない


どんな理由があれ、僕は







姉さんに殺されなければいけない










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