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上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第11章 弓を引き 雫を穿つ


声のする方へ行く
鬼がいる気配はもうない

「悠大さん!」

横たわっていた悠大さんは正面から深く大きく縦に切りつけられていた
滲む赤黒い血はまだ暖かい

「な...なぜ...悠大さんがいるのに...」

「紫遊佐だ...早く里に行け...
誰も殺されていない...だから早く...!」


悠大さんの姿をみつけられたけど他の人を見つけるほど猶予はない

誰も殺されていない?
三年前とは全く違う
傷の深さはあのまま放っておけば確実に命が危ないけど
集落では殺すか鬼かだった



違う

今回が紫遊佐なんだ

じゃあ三年前の襲撃は誰?

確かに今日と三年前で襲撃方法を変えたたけかもしれない

でもそうじゃない


ここは



今回が紫遊佐だ



紫遊佐は三年前 家族を殺していない













前は父上が集落の人を襲ったのだと思っていた
さっきまで紫遊佐が集落の人を襲ったのだと思っていた


どれも違う


感情の整理ができない


家族を襲っていなかったという驚きと共に安堵
西の錦家を襲ったという苦しみと共に怒り




里に着いた
無我夢中で鬼を倒す
もうこれ以上考えられない





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