第11章 弓を引き 雫を穿つ
次の日______
「お話しませんかー おーい 」
「昨日椿とは話してくれたよ?」
なんで話してくれないんだろう...
不死川さん?だよね
口が悪いんなら風柱さまと兄弟なのも納得できるけど
「わっ!!」
木の根につまずいて前に倒れる
こんなに派手に転んだのいつぶりだろ...
右手でついた時、左に重心が傾いたせいで肩辺りをうつ
「紫娜さん 大丈夫?」
痛みに耐えながら片膝をつき、前を向く
あれ?不死川さんが振り返ってこっちを見てる
心配してくれたのかな?
いやぁ...痛い
「だ...だ...大丈夫ですか?」
!!
今喋ってくれた!
「大丈夫です!あの 本当にこの前はこの子がありがとうございました!」
なんで顔が赤いんだろ
でも改めて顔を見ると目とかがすごい風柱様に似てらっしゃる
「その腕...」
「以前戦っていた時に無くしてしまって...
でももうこの生活にも慣れましたし 平気ですよ」
不死川さんは16歳だから私よりも2つ上?
目の前にすると背の高さで迫力がある
「錦 紫娜と言います こっちは椿です」
「...不死川玄弥...です...」
声ちっさ...