第11章 弓を引き 雫を穿つ
あれから何日か過ぎ、炭治郎さん達が蝶屋敷に帰ってきた
私は宇髄さんにのところを伺った
「お前が派手に片腕無くしたってのは本当だったんだな」
左目につけられた派手派手しい眼帯
絶対この人とは共通できることは何もないと思っていたのに
「宇髄さんも片腕 無くされたんですね
本当ですか?引退なさるというのは」
「ああ もうさすがに戦えねえよ
お前もう用はすんだから帰っていいぞ」
は?
「...いや、意味がわかりません
なんで呼んだんですか」
「お前が片腕を無くしたことは前から知っていたが、それでもお前は鬼殺隊として戦っている
お前と会ってみてもっと戦うべきか考えようと思ったが...
お前を見ても決心はゆらがねぇわ」
これはなに?
私は侮辱されたのか?
「かの自称神の決心を曲げさせられなかった私が悪いんですか?」
「ってめぇ
はぁ...ちげぇよ 俺は俺でもういいんだ
ただお前は俺より強いし信念があるんだ
両腕取られても刀振り回せ!ド派手にな!」
私は今慰められた?
宇髄さんの言葉が信じられなくて
頭の整理が追いつかない
「っぃた!派手に舌噛んだ!」
「慣れないことするからですよ」
「ってめ 誰のために言ったと思ってる 俺様のかっこいい空気を壊すんじゃねぇ」
「はいはい」