第10章 鬼と花
胡蝶様と悲しみを共感した
煉獄さんに感情を教えて貰って
蜜璃さんに生きてもいいと言われた
紫遊佐を殺せない
私は未だに紫遊佐が好き
まだ姉でいたい
お腹を掻っ切る勇気なんて私にはない
「私は何度も人を見てきました
何度も死にたいと願う人を
見てきたからこそわかるのは
死にたいという人の目は
明日を望み、生きたいと願っているのです」
胡蝶様も煉獄さんも蜜璃さんも椿も炭治郎さんも
珠世さんも
どうして私なんかにもったいないくらい
優しくしてくれるの?
本当に本当に生きたいと願ってもいいの?
私なんか生きてていいの?
"ダメだよ"