第10章 鬼と花
「禰豆子と俺を助けて貰ったことがあって
本当にいい人たちなんだ!」
人たち?
複数ってことは他にもいるのかな...
「どこに行ったら会えますか?」
なんで表情が固まった?
確かに任務となったら鎹烏が教えてくれるもんね
「実は偶然会ってどこで会ったかは分からないんだ
いつだったかなぁ...その時に鬼舞辻に会って...」
「ん?
え 鬼舞辻に会ったんですか?」
無いはずの左腕が一瞬痛む
「目の前で鬼にされた男性を押さえていて
一瞬だったから刃もふるえなかったけどな」
「私は鬼舞辻を殺すことよりも
紫遊佐のほうをどうしても優先してしまうかもしれないです...」
鬼舞辻無惨
確かに憎んでる
人の命で遊んでいるとしか思えない
ただ
今は
今も
鬼滅の血筋として
敵討ちがしたい
「紫娜は紫娜の道を進めればいいと思うぞ!
俺は禰豆子を鬼にした鬼舞辻を倒す!
お互い頑張ろうな!」
ああ、こういう人が周りにいい影響を与えるんだろうな...
私は苦手だけど