第9章 自切
「 か 甘露寺様...伊黒様 改めまして錦 紫娜です」
富岡さんの無表情がまた戻ったけどつまらなそうではない
「様なんて...距離感じるわ
いいの蜜璃ちゃんで!」
いや言った瞬間木の上から殺されます
「伊黒達も任務帰りか」
「そうなのよ 鬼殺隊員が数十人いなくなってるから上弦の鬼だと思ったけど違ったみたい
とりあえずお腹減ってない? お昼にしましょう?」
まだちょっと早いけどね
なんでかんろ...じゃなくて蜜璃さんの反対側にいる伊黒様から痛い視線が来るわけ?
着いた店は丼屋さんだった
「ここは私がいつも来てる場所なの!ねぇ伊黒さん」
「ああ、ここはいつも甘露寺が来るところだ」
一言一言に感じる私への殺気はなんでしょう
なんでもいいけどね、普通こういう時って男二人女二人で座るもんじゃないのかなぁ
蜜璃さんの隣に座るもんだって思ったら伊黒様が行っちゃうから富岡さんと並んで座るけど
これはこれで気まずいんだけど...
「蜜璃さんは何にするんですか?」
「どれも迷っちゃう...
おすすめはカツ丼よ!そうねぇ私は じゃあカツ丼にするわ」
「じゃあ俺もそうする」
「私もそれにします 富岡さんは?」
「鮭大根」
よくも甘露寺がおすすめしたカツ丼を選ばなかったな
って聞こえてますよ伊黒様