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上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第9章 自切


右手で恐る恐る左の肩を触る


包帯で巻かれた肩の断面は現実を語るには十分だった
...でももしあのまま火傷が肉を蝕んでいたら今の状況だったかもしれない


この腕を知っているのはアオイさんと胡蝶様だけ


なんて言うかな
椿とか炭治郎さんたちは



励まして貰いたいって言ったら甘えになるかな
こんなに人恋しくなるとは思わなかった


この寂しさを知っている

一度人といると


離れた時に戻れなくなる




人恋しいと思いながらも



会いたくないとも思うんだな







「何をしている」



「もう大丈夫なんですか?」

目の上にのっけていた右腕をどかすと目の前には富岡さんがいた
怪我していた足を横目に見たら
全然平気そうで
任務の帰り?なのかな
裾についてるの...返り血だよね...


「泣いていたのか」


「任務帰りですか?」


押し黙る富岡さん
お互いに噛み合わない質問をして
お互いに答えは言わない



「体調は平気なのか」



「...お陰様で平気です
明日からは任務に行きます」



黒い髪に青い瞳
キリッとした顔は少し羨ましい



「すまなかった」



え?
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