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上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第9章 自切


目が覚めると私は木陰の中にいた
人通りはなく日は出ていないが明るく晴れている


「目が覚めたか」


富岡さんの足は大したことがないらしい
よかった

「なぜ諦めた」


顔が険しい
こんなに風が気持ちいいのに

もとからこの人とは馬が合わなそう


「私たちでは倒せないと確信しました
富岡さん 確信したから生き抜くことを優先したんです」


「お前は左腕を失ったんだぞ」


「左腕だけですんで良かったんです!
まだ分かりませんか?!
もう嫌なんです 目の前で死なれては困ります
富岡さんも気づいていたでしょう
私達は次に勝てる力をつけなくちゃいけない」


自分で出した声が
無き左腕にヒビをあたえる
私の声に驚いたのは富岡さんもみたい
何わかりきったこと言ってんだろう
富岡さんだってこんなことわかってるのに


「良かった富岡さんが無事で
...すいませんわかりきったこと言って」





「...構わん」






逃げている途中紫遊佐を見かけたのは気のせいかもしれない

左腕の血は止まっている
きっちりとした包帯で巻かれていた



富岡さんは何も言わない
私が生意気なこと言ったのも気にしてないみたいだけど少し悲しそう

任務の最初から面をつけてたから素顔で話すのはこれが最初か...





ああ面壊れちゃった










目の前に烏がヒラリと舞い降りた
普通の烏だったらこんなそばに近づかないか




「水柱 冨岡義勇 夜ノ使イ手 錦紫娜ハ産屋敷ニ行ケ」



下の名前義勇っていうんだ





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