第9章 自切
きっとこの鬼には勝てない
薄々気づいていたけどなんかの宗教なんだろうな
「俺は優しいから喰うことで極楽浄土なんて信じてる哀れな人を救けてあげるんだよ ほらもう疲れたんだろう?俺が救けてあげるよ」
「違う」
「なんだい?」
扇子を両手に笑ってる
私よりも一回りも大きい
なんて言った?
喰べてあげる?
「たとえそんな世界がなかったとしても
それを信じて...何かを信じて生きれる人の心は美しいんだ」
富岡さん この鬼は倒せません
駄目です
だから今は生きましょう
「人を殺めて正義化するな」
"夜の呼吸 漆ノ型 無明の雫"
あれ、痛みが無くなった
違う
左腕が...無い...?