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上手に笑えるようになりました【鬼滅の刃】

第9章 自切


「俺は男に興味はないから食べようとは思わなかったけど珍しい髪色だし強くしてあげたんだよ?君の家系は強くないと怖いみたいじゃないか だから俺が紫遊佐を救ってあげたんだよ」


左腕が痛い
火傷が内側を蝕むようにキリキリする
左腕が暴走してしまうような感覚は初めてだった


冷静と集中は紙一重のように感じる
実際はそうではない
時間が経つほど消耗していく体力は集中力を根こそぎ奪うし、冷静さが失われていくと焦りが生まれてくる




「なんか香しい匂いだなぁ...っと だから俺は男に興味はないんだって なんなら君も鬼になるかい?」


「笑止!水の呼吸 拾壱ノ型 凪」


だんだん痛みが増してくる左腕を見ると着物の上からでもわかるほど黒く、血が滲んでいた
匂いってこれのことか


「ああ楽しいなぁ!君たちは必死で俺に勝てなくても頑張ってるよ!すごいなぁ」





富岡さんが受け身をとってるけど
さっきから足の様子がおかしい

動いて暑いはずなのに
手の先に感覚がない
呼吸で心拍をあげて血流を回すのがやっとになってくる



「夜の呼吸 漆ノ型 無明の...「そうだったそうだった あの狼の面をつけた女も夜の呼吸だったなぁ 懐かしいなぁ 俺の一部になれて幸せだろうな」


目で追えなかった
距離を詰められ面を剥がされる
いとも簡単に割った面の欠片が顔を掠め頬に血が伝うのを感じた
温かい血はまだ熱をもっている



「若くて別嬪じゃないか 君も一部になって幸せになろう」







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