第8章 久しぶり
「炭治郎君もお疲れ様です」
「しのぶさんは今日はいたんですね」
「ええ、医師としての仕事もありますから」
炭治郎さんと胡蝶様がしばらく話している
何にも変わらない
椿と善逸さんと伊之助さんの様子を見ていると
本当に椿が馴染んでいるように見える
なんだかんだ言って二人は面倒見がいいのかそれとも付き合いきれる椿が凄いのか
「紫娜さん少々お話しませんか?」
炭治郎さんとのお話が早く終わらないかなとは思っていたけどいざ話しかけられると緊張する
並んで廊下を歩く
天井は低く、廊下は狭い
随分質素なつくりの屋敷だ
いや、錦家が普通じゃないのか
「それで、お話というのは...」
「脱いでください」
...
!?
「背中の術後の診察です」
びっくりしたぁ
袴を脱ぎ着物を取り去る
最近袴の必要性を感じなくなった
着物でその上に隊服を羽織ればいいんじゃないか
もしそうしたら禰豆子ちゃんとおそろいみたいになる
ちょっとやってみたいかも
長襦袢を取り払う
袴でも動きやすくするために長襦袢が特別な仕立てになっているため、よく伸び、着脱できやすくなっている