第8章 久しぶり
捕まってた女性 子供を合わせて四十人ほど
でもあの鬼は八十は食っていた
私が最後の鬼と戦っている間
炭治郎さんがきて全員を逃がしてくれた
ついでに他の鬼も
崩れてしまった洞窟には血の匂いがかすかに残っているだけ
着物の袖を口でちぎり火傷した腕に巻いた
火傷の痕はは思ったより酷くて左腕の一箇所だったのが今では掌ほどの大きさに広がっている
「炭治郎さんはどうしてここへ?」
「俺は指令でここに来たんだけどその必要もなかったみたいだな!」
前にあった時と変わらず明るくて懐かしさと安堵がおりてくる
「これから指令も終わったことだから蝶屋敷に行こうと思うんだけど紫娜も一緒にどうだ?」
「はい ご一緒させてください」
「炭治郎さん、朝食がまだなんですが一緒にどうですか?」
木陰で二人で並んで座る
左腕は...巻いた布が緩いせいか少し擦れるだけで痛く感じる
街で作ってもらったお結びを取り出す
「二つしかないですが良かったらどうぞ」
「わぁ ありがとう!」
嬉しそうに大切そうに食べる
どうしても額の痣に目が行ってしまうが気にしないように目線をそらす
食べ終わったあとも少し風にあたった
朝食と言ってもまだ日は昇っていない
頭の上は真青なのに地平線は少し明るくてこの時間が一番好き