第8章 久しぶり
身体検査も何も無かったため袴に隠した刀も容易に取り出すことが出来た
見張りの鬼の頸を斬っても他の鬼にはバレていない
いや、バレていても鬼は気にしていないようだ
絶望を鬼に感じた
見張りの鬼を全て倒し、鍵をうばうと牢屋と鍵を全て開けた
「私が合図するまで鍵がかかっていないけど、扉は開けないで待っていてください
必ず助けますから」
洞窟の中は蝋燭のあかりだけでも十分に奥まで見えた
ここに来るまで何体の鬼を倒してきたんだろう
どの鬼も反抗せず終いには死ぬ事で開放されるような目までしていた
薄気味悪い
だけどそれもここまで
行き止まりになっていた
でも今までで一番空間が広い
たくさんの穴があってどの穴も道が続いているように思える
その中でも大きい道に入ることにした