第8章 久しぶり
もう夕方に近いはずなのに太陽は高い所にある
よく晴れているせいか襷をつけていても暑く感じる
首から汗が流れて気持ち悪い
正直畑仕事なんて楽勝だと思ってたのにこんなにキツいとは...軽く見ていた自分が恥ずかしい
なんならお言葉に甘えて街で拐われた人について聞いとくんだった
ああ、もう腕痛い
______3時間ほど前
「本当にすいませんでした!!」
「いやぁいいんだよ!まさかこんなべっぴんなお嬢さんがあの化け物をねぇ...みんなあんたに感謝しとるよ!」
視線は痛かったけどね
「でもまだその化け物を全て退治できた訳では無いのでもし良かったらもう一晩泊まらせていただきたいのですが...」
「そんなことあたしたちゃ気にしないよ!
それじゃぁ昼間は街の人の話でも聞いてきたらいいよ みんな無愛想だけど本当は優しいから」
「い、いえ 泊まらせていただくのでなにかお手伝いでも...」
「そうかい!じゃあ畑仕事でも手伝ってもらおうかね」
そして今に至る