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【ハイキュー!!】透明な春

第1章 序章




「迷惑じゃない」

そんなの当然
むしろ――…

『あ、り…がとう』
聞いてきたのはさんのくせに、素っ頓狂な返事だった


その上に


彼女の顔が、赤らんだ


遠くから予鈴が聞こえ、「じゃあ」と、おれは逃げる



バカ、おれ、ダメ、それ
かんちがい



「ああぁ……」
人気のない廊下でうずくまり小さく呻り声を上げる

ダメだって、バカ過ぎ

「クロじゃないんだから」
おれが、おれなんかの言動が、さんの感情を動かせる訳ないのに

「……なんかダサい」

そう独り言ち、とぼとぼと教室へ戻った


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