第4章 シュプリーム
「メントス入れすぎだよね…」
「え?メントス入れるとこうなるの…?」
「え?」
「え?」
おーちゃんはどうやら、メントスコーラを知らなかったようだ。
「そうなんだあ…メントス入れると爆発するんだ…」
茶色い甘い液体でびしょびしょになった自分と俺の姿を交互に見てる。
「つか…ぱんつまで濡れてる…」
「俺もお…換えのパンツあるから、あとで貸してあげるね?」
「うん…」
二人で情けなーい顔をして、目を見合わせた。
「…ぶっ…」
おーちゃんが突然笑い出した。
「相葉ちゃん、なんて顔してんのっ…ぶぶぶぶっ…」
「えっ?俺、なんて顔してるの!?」
「ぶぶぶぶぶぶっ…」
おーちゃんはゲラゲラ笑う。
ふたりで、ボトル持ったままだから、ボトルにちょぼっと残ってる液体がちゃぷちゃぷしてる。
「おおおおーちゃんっ…また爆発するからっ!」
「へっ!?あ…」
じーっとボトルをみると、そおっと俺を見上げて。
そしてテヘっと笑った。
「もお…あいつら遅いねえ…」
「あ…」
「ん?どうした?」
「なんか、靴の中までびしょびしょかも…」
「えっ…」
笑い転げながら戻ってきたやつらは、俺たちの姿を見るとまた爆笑して…
なかなかコーラを拭いてもらえなかった。