第2章 ローズ・マダー
それから僕と潤は、付き合うことになった。
翔にははっきりと、僕と潤のことを話した。
そして…二度と、家に来ないよう告げた。
予想通り…翔は、二度と家には来なかった。
これで…辞められる。
これで僕は、飛び立てる。
そう思っていたんだけど……
翔が話し合おうと。
呼びかけて…
夏前から、ツアーの企画や楽曲の打ち合わせはあったけども、スタッフさんの前でできる話じゃなかったからなんにも話していなかった。
僕の引退についても、具体的にはなにも話が進んでいなかった。
チーフから指示を出してもらって、マネージャーに仕事の調整をしては貰っていたけど。
その秋から、本格的にuntitledツアーのリハーサルが始まるのと同時に、翔が呼びかけて話し合う形になった。
潤が僕の味方になって、僕の気持ちを代弁してくれるようになって。
それと同時に、ニノは結婚すると言う話を持ち出してきて。
僕が辞めるのならもういいだろうって…
僕のこととニノのことで、大揉めになった時期もあった。
修復は、難しいというところまで…
僕と潤、ニノと相葉ちゃん…それから翔。
嵐が3つに分裂してしまったようだった。