第7章 Coke+ポンパドール -Fseries-
一階の寝室に潤を連れて行くと、雅紀はまだ床で伸びてた。
じゃじゃ丸くん、丸出しで。
「えー…せめてベッドに寝かせなよ…」
「い、いやだから、そうしようと思ってたらおまえから電話が来たから…」
「あいばさーん?まーさきー?」
潤が床に寝たままの雅紀に声をかけて、肩を少し揺さぶってる。
「ん…?あっ!ごめん潤!怒らないでっ」
「あっ…雅紀!」
雅紀は潤の濃い顔を見た途端、飛び上がって土下座した。
「ああ…良かったぁあ…」
潤は床にへたり込んだ。
「随分元気じゃん…?相葉さん…」
「えっ…あれ…なんか頭イタイ…なんだこれ…」
正座したまま、さすさすと自分の頭を擦っている。
「あっ…たんこぶ!痛ぁーい…なにこれ…」
「ああ…外側に腫れてるなら平気だよ…良かったね、翔くん…」
床にへたりながら潤は俺を見上げてきた。
「ああ…よかった…」
細長い箱を持ちながら、俺も床に座り込んだ。
翔丸くん、丸出しで。
「…で…?スケベなことしてたんだ…?」
じとおっと、俺と雅紀を交互に見ている。
「はっ…!こ、これは…」
今更素っ裸の雅紀はうろたえている。
もう遅いっちゅーの…
俺もおまえも素っ裸の、しかも寝室のってもう…十分すぎるくらい状況証拠揃ってんだろ…