第7章 Coke+ポンパドール -Fseries-
S side
「ちょっ…雅紀っ!返せっ…!」
俺の手から消えたスマホは、雅紀の手の中に握られていた。
「やーだよっ…返して欲しかったら…」
くるっと背中を向けて、ベッドに手を付いた。
ケツを突き出して、ふりふりと腰を振る。
「ここにちゃんと…い・れ・ろ♡」
「な、何をどこかのぱいせんみたいなこと言ってんだ…もう、そこまで誰か来てたらどうすんだよっ!?」
「やーだあ!もう、すぐじゃん!みこすり半じゃん!ねっ!?」
「ばかやろう!それで済むと思ってんのか!?俺とおまえなんだぞ!?」
「…そりゃそーだ…」
ちょっとは思い直してくれたかと思ったが…
スマホをポーンとベッドの頭のほうに放り投げると、自分のケツを掴んでくぱあしやがった。
「ね…ちょっとだけ…先っぽだけ、ね?」
「嘘つけ。そんな事言う男が先っぽだけなわけねえだろ…」
全部だろ、全部。ズッポリだぞ。
そんな美味そうにヒクヒクしてたら、全部入れちまうに決まってんだろ。
「やーん…だぁってぇ…俺のじゃじゃ丸くん、これじゃあ落ち着かないよお…」
「俺の翔丸くんだって落ち着かねーわ!」
そう言いながら、ベッドの頭の方に回り込んでスマホを手に取った。
着信は潤からだった。しかも二回も…
「あ、やべ…潤だ。もう到着してっかも…」
「えっ…まじで!?怒られる!」
慌てた雅紀はスマホを一緒に見ようとベッドに上がってきた。
が…
シーツに足を取られたのか、ずるりと体が傾いた。
「わぁっ…」
仰向けでまともにベッドから床に落ちていった。
「ま、雅紀っ!」
慌ててベッドから降りて雅紀を抱き起こした。
「嘘だろ…」
気絶してる…
ジーザス!
今日はなんの厄日なんですか!?