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カラフルCU【気象系BL小説】

第7章 Coke+ポンパドール -Fseries-


「黙れ。そんな場合じゃないだろ!?」

慌てて後部座席に置いてる、レギュラーのバッグから体温計を取り出した。
智のダウンの前を開いて、パーカーの襟から体温計を突っ込んだ。

「ちょっ…潤っ…」
「じっとして」

無理やり脇に挟ませて、大人しくさせた。

「大丈夫なのに…」
「いいから…」

ぴぴっと鳴る間、智の額に触れた。
ちょっと熱いかも…

音が鳴って、智が体温計を取り出そうとしたけど、嘘つきそうだったから、先回りして取り上げた。

「7度6分…」
「だぁいじょぶだって…早く行こうよ。翔ちゃん楽しみにしてたし」
「だめ。帰る」
「えっ!?」
「えっじゃないの!だめ!帰るよ」
「で、でもお…カズヤにだって久しぶりに会うし…行こうよ?ね?大丈夫だから…」

確かに智は熱がちょっとくらい高くても、普通に踊れたりはする。
でも今日は仕事じゃないんだし、それとこれとは別の話だ。

「…年明け、時間あるでしょ。だから変更してもらうから」
「えっ…でも、翔ちゃんたち海外行くじゃん…だから、忘年会しようって話になったんだし…」
「帰国してからでもいいでしょ。とにかく、あんたがそんな状態じゃ、連れて行くことはできないから」

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