第7章 Coke+ポンパドール -Fseries-
「でも、眠かったら無理しなくていいんだよ?」
さっきだって、えっち…
ちょっと激しかったからな…
40ちゃいだから、きつかったかなって。
「…ううん…俺…さぁ…」
「うん?」
「潤と一緒にいるのが当たり前で…」
「うん」
ちょうど赤信号になったから、ブレーキを踏んで智の顔を見た。
智もこっちをじっと見てる。
「…みんなといるのが当たり前で…」
「うん」
「それが…なんか…それでいいのかなって…」
「え?なんで?」
「時々ね、わかんなくなるの」
わかんなくなるひとには似合わず、まっすぐこっちを見ている。
情緒不安定だな…
時々、こんな風になることあるけども。
今回はなんかおかしいな…
「…もしかして、生理…?」
「あったら今頃潤のちんこ血まみれだぞ」←
「さーせん。冗談」
青信号に変わって、車を発進させた。
ぎゅっと握った手はそのまま。
「…うまくいえないんだけどさ…」
「うん」
「俺が大野智であり続けるために、このままでいいのかなって…思うことがある」
「ほお…」
「そりゃ…嵐としてさ…みんな頑張った結果、今なんだとはわかってるけど…でも、ここは俺が立ってる場所なのかって」
「…熱、ある…?」
「…多分…」
「えっ!?」
慌てて路肩に車を停めた。
「ちょ、どうしたの?早く翔ちゃんち行かないと…」