第7章 Coke+ポンパドール -Fseries-
「あ」
カズヤがスマホを見た。
なにか来たらしい。
「えー…?」
「どうしたの?」
「んー…?よくわかんない…」
「は?」
信号で停まって、カズヤがスマホの画面を見せてきた。
「…なにこれ…」
真っ暗な画像が送られてきてる。
「んー…なんだろうこれ…?」
「翔ちゃんから送られてきてんの?」
「うん…翔だね。なんだろ…?」
「なんだろうねえ…?」
「ちょっと、電話してみる」
「あ、だめだったら潤くんの方にも連絡してみてよ。もう到着してる頃だし」
「らじゃー」
カズヤはまず、翔ちゃんに電話を掛けてみた。
でも繋がらない。
「…なんだろ…謎の画像送りつけてきたくせに、なんで電話出ないんだろう…?」
「変なおじさんだねえ…?」
次にカズヤは、潤くんに電話を掛けた。
しかし、こちらも繋がらない。
「おっかしいなあ…コールはしてるんだけどなあ…?」
「もしかしてなんかトラブルあったのかな…俺達も、ママさんがトラブったし…」
「ええっ…なんかあったのかなあ…」
カズヤが不安げに俺を見た。
「…早く家、帰ろっか…」
「うん…でも、安全運転でおなしゃす」
「アイアイサー」
逸る気持ちを抑えながら、家路をかっ飛ばした。
…まさか、あんな事になってるとは知らず