第2章 ローズ・マダー
「きもち…い…?」
「ん…あっ…ああっ…」
少し手首を返して、深くディルドを差し込むと潤の身体が跳ねた。
「あっあっ…」
短く息を吐きだして、深くベッドに沈み込む。
「気持ちいいんだ…?潤…」
「い…ぃ…あっああ…智っ…」
体の奥が、燃えるように熱かった
暗く、深く…埋めていた炎が火柱を上げて噴き出した
ディルドを抜くと、すぐに潤の足を抱え上げた。
少し怯えた潤の顔を、じっと見ながらそこに自分を突き立てた。
「ぐっ…うっ…ぁ…」
メリメリとそこを突き破るように、猛った自分がめり込んでいく。
「痛い…?初めてだから、痛いよね…?」
「う…ぁあ…」
「我慢してね…」
優しく言い聞かすように呟いていると、自分が誰なのかわからなくなってくる。
身体を前に倒して、わざとねっとりと潤にキスをする。
「智…」
助けてとも聞こえるその呼びかけを無視して、更に腰を突き立てた。
「ああっ…あああっ…」
汗を飛び散らせながら、潤の奥に突き立てると、身体が仰け反って逃げようとする。
その腰を掴んで、更に奥。
潤の中を突き破る勢いで、最後のひと押しをした。
「う…う…ぅ…」
嗚咽の混じった呻き声が、潤から聞こえた。