第2章 ローズ・マダー
襞を押し広げて、柔らかくそこを刺激する。
だんだん熱を持って解れてくる。
同時に、潤の肌は薄赤く燃えてきて。
汗を掻きながら、短い吐息を吐きだしてる。
「ねえ、潤…」
「な…に…?」
「そこにあるの、どれでもいいから取って?」
枕元にいくつかバイブとディルドが置いてある。
前も後ろも刺激されて、目がふわふわしてる。
ゆっくりとその目を巡らせて、ぼんやりと少し細身のディルドを手に取ると、僕に差し出してきた。
「じゃあ、これ入れるからね…?」
「えっ…?」
驚いた表情に構わず、ディルドを後ろの口に押し当てた。
少し力を入れると、ぬるりとそこは…
ディルドを飲み込んでいった。
「ぁ…あ…さ、と…ぉ…」
「大丈夫だよ…細いから…」
指の太さくらいしかないから、切れることはない。
ゆっくりとディルドの根本まで埋め込むと、手の中の潤が膨らんだ。
ゆっくりと潤を扱きながら、ディルドを少し動かす。
反り返った形状のディルドは、潤の中でなめらかに動いた。
「くっ…ん…っ…」
「我慢しないでね…?」
押し殺すように吐き出していた吐息…
両手の動きを少しずつ大きくしていくと、潤が枕を握りしめて、背中を反らせた。