第6章 シュガー・ビート
「くっ…う…」
ドクンドクン、アソコが心臓になったみたいに脈打ってる。
全部出しきった瞬間、体の力が全部抜けて…智くんに全体重を乗せるようにへばってしまった。
智くんの腕に引き寄せられて、ぎゅっと抱きしめられて…
そんで中でイって…
なんつー…
「…しょぅ…ちゃ…ん…」
「ん…」
少し、智くんの腕が緩んだから、そのままの姿勢で体を起こした。
まだ、智くんのなかに自分を残したまま…
「好き…」
「え…?」
「翔ちゃん、好きだよぉ…」
またボロボロと涙を流しながら、智くんは俺の肩を掴んだ。
「俺も…好きだよ…智くん…」
「ん……」
子供みたいに涙を隠さず、ボロボロ泣いてる姿が…
愛おしくて、愛おしくて堪らない。
「好きだよ…」
触れるだけのキスを繰り返してたら、智くんの中からにゅるんって出てしまった。
「ひゃっぁ…つっ…」
「あっ…ごめんっ…痛かったのにっ…」
慌てて起き上がって、そこを確認しようとしたら足を閉じられてしまった。
「いっ…いいからっ…痛いけどっ…いいからっ…」
「でもっ…」
「みっ…見るな!!!」
下に敷いたままだった薄掛けぶとんを掴んで、体を隠してしまった。
「智くん……」
布団の上から、丸まった智くんの体をそっと抱きしめた。
「ありがとう…智くん…」