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カラフルCU【気象系BL小説】

第2章 ローズ・マダー


枕元に放り投げてたローションのボトルを取ると、手のひらに粘液を出した。
少し捏ねて体温くらいの温かさにして、指先に付ける。

それを潤はじっと見てるけど、もう目を逸らすことはなかった。

「足…開ける…?」

両手がローション塗れだから、お願いしてみたら、おずおずと足を開いた。

「…見せて?」

少し躊躇したけども、そっと僕に向かってそこを差し出すように広げた。

「恥ずかしい…?」
「は…恥ずかしいに決まってんでしょ…」

そっと指で触れた。

「っ…」

ぐっと、声を我慢するように力が入った。

「だめだよ。力、抜いて」
「う…うん…」

ヌルリとその襞に粘液を塗り拡げるように触る。


目の前に、翔の幻影が見えた
それは見たこともない…僕に向かって足を広げて
誘惑するような目で見上げる幻影

翔…あなたという人は…


「…智…」

潤の手が、僕の肩を握る。
見つめると、幻影はかき消えて。

少し眉根を寄せた潤の顔が見えた。

「潤…」

名前を呼ぶと、やっと頭が回った。

何か掴まっていないと不安なのか…

気を逸らそうと、元気のなくなった潤の熱を握りしめた。
ローションが付いてるから、面白いくらい滑る。

「あっ…やあっ…」

慌てて僕の手を引き剥がそうとするけど、じっと見つめたらしぶしぶ手を引っ込めた。

「も…ぉ…いじわる…」

その言い方が、子供みたいで。
思わず笑ったら、潤も笑って。

ゆっくりと手を動かしたら、その笑顔が…
表情が艶めいたものに変わっていった。

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