第6章 シュガー・ビート
ぐっと詰まった智くんは、おずおずと自身を握る手を動かした。
「あ…やっぱり少し力抜ける…」
「で、も…しょおちゃん…俺、イッちゃうよぉ…」
どうしよう…まだ柔らかくなってないんだけど…
「わかった…ちょっと、我慢してね…?」
一度指を引き抜いて、今度は指三本入れてみた。
少し抵抗があったけど、ゆっくりゆっくりと指を進めると、ぬるりとソコは俺の指を受け入れてくれた。
「う…ううう…」
「大丈夫…?」
「ん…だいじょ、ぶだから…も、早く…して…?」
枕からちらっと見えてる目が、潤んで真っ赤になってる。
「もうちょっと…待って…」
腰骨にキスしながら、智くんのお腹にキスを散らす。
その間も指を動かして、そこを押し広げてほぐす作業に専念した。
その間も、智くんは枕に顔を隠したまま、短く吐息を吐き出してる。
「しょ…ちゃ…」
「ん…?」
「も、俺…だめ…」
「え?」
「い…くから…も、入って…?」
「智くん…」
「お願い…もお…だめ…」
自身を握り込んでる智くんの手は、もうグチョグチョになってた。
「…わかった…」
ティッシュで手を拭いて、慌ててゴムを装着した。
その上から念の為、オリーブオイルを塗りつけた。
ふとみると、枕の後ろから…
月の光に照らされて、最高にやらしい裸体を晒してる智くんが俺を見つめてた。