第6章 シュガー・ビート
頭が沸騰したみたいに、訳がわからなくなった。
強引に智くんをベッドに押し倒して、バスローブを脱ぎ捨てた。
そのままベッドに寝てる智くんに覆いかぶさると、月の光の中ぼんやりと俺を見上げてるのが見えた。
しばらくそのままの姿勢で見つめ合った。
「…はやく…」
短く言う言葉で、弾けるように智くんのシャツをひん剥くように脱がせた。
そのままハーパンに手を掛けて刷り下げると、剥ぎ取って床に落とした。
さっきみたビデオの生々しい男の体を思い出した。
でも目の前で横たわっている体は、ぜんぜん違う。
恥ずかしいのか腕で顔を隠してるから、丸出しになってる体は、しなやかで…色っぽくさえ見えた。
顔を隠してる腕を掴んだ。
そのままそっと解くと、極限まで真っ赤になって睨むように俺を見上げてる。
これは強烈に恥ずかしいときの、顔。
かわいいじゃねえか…
構わず、キスを顔中に落とす。
キスしながら、脇腹の皮膚に触れる。
ビクリと震えてるのを確認しながら、なめらかな皮膚を確かめるように手を辿らせた。
「あ…しょ…ちゃん…」
キスしながら、俺を呼ぶ声は…
吐息混じりで脳天に響いた。
その手で熱い皮膚を辿りながら、腰骨からお尻のラインをそっと撫でると、また震えた。