第2章 ローズ・マダー
首筋を舐めながら、松潤の熱を掴んだ。
「あっ…」
もうそこは破裂しそうに膨らんでて。
とろりと先走りが指先に絡んでくる。
扱きながら、鎖骨に舌を這わせると胸板に鳥肌が立ったのが見えて。
感じてるって思ったら、嬉しくなった。
もっと感じさせたくて…
小さな乳首を舌先で弄びながら、手の動きを早めた。
「まっ…て、急にっ…」
甘い吐息を吐き出しながら、まだ最後の羞恥心が捨てきれないのか抵抗してくる。
うるさい口をキスで塞ぐと、やっと抵抗を止めた。
口角を舐め、吐息で少し開いた口の中に舌を滑らす。
引っ込んでる舌を刺激すると、向こうから絡めてきた。
だんだん息が上がってきて。
体温が上昇する。
汗でしっとりとした肌が、僕の胸板に吸い付いてくる。
「松潤…潤…」
「ん…?」
「潤…」
わざと名前を呼ぶと、少し笑って。
「智…」
名前を呼んでくれた。
額に汗が浮かんで。
滑り落ちていく。
ぽとりと潤の頬に汗が落ちると、微笑んだ。
胸が、ぎゅっとした
潤の身体を抱きしめると、僕と潤の肌が密着して。
目を閉じて、全身で感じた。
鼓動を、汗を
「…潤…」
ごめんね