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カラフルCU【気象系BL小説】

第6章 シュガー・ビート


「俺の…体…?」
「そう…痛めちゃう…だから、今度にしよ?」

智くんはポカーンとした顔をしたかと思ったら、しばらくそのままで固まってしまった。

「智くん…」
「俺の体…大事に思ってくれてるの…?」
「当たり前だろ?痛い思いなんてさせたくな…ぐふっ…」

すごい勢いで智くんが抱きついてきた。

「ヤダっ」
「えっ…で、でも…」
「ローションなんか…他のもんでいいんだろ!?油とかでいいんだろ!?」
「あ、油…でもいいのかな…?」
「ぬるっとすりゃいいんだろ!?ゴムは…一個くらいならどっかにあるかもしんねーし!」
「え?ええっ…!?」

確かさっき見たサイトだと、オイルが主成分のローションもあるって書いてあったから…大丈夫なのかな…?

「俺を誰だと思ってる!?」
「え…大野智…」
「オリーブオイルがある!」
「へ…」
「しかもバージンオイルだっ!」
「ぶっ…」

そうだった…そうでした!!
智くんは立ち上がるとキッチンに駆け込んでいった。
そして新品のオリーブオイルのボトルを持ってきた。

「ん!」
「あ…ああ、うんっ!」

立ち上がると、ボトルを受け取った。
ずっしり。重い。

「行くぞ!翔!」
「は、はいっ…」

ボトルを持ってる腕を引っ張られて、寝室まで連れて行かれた。
寝室は電気がついていなくて、真っ暗で。
ドアのとこで俺の腕から智くんの手が離れていって、パタパタと掛けていく。

智くんはベッドサイドに置いてある棚の上の照明を付けた。
それは月を模したライトで、ぼんやりと部屋の中を照らした。

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