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カラフルCU【気象系BL小説】

第2章 ローズ・マダー


「な…何いってんの…?」
「昔から…変わらないね…」

真っ直ぐで…一生懸命で…
メンバーには、上手に嘘をつくことが…できないんだ。

「大野さんだって…」
「ん…?」
「変わらないじゃん…何も…」
「そう…?」

震える手で僕の首筋に触れた。

「ずっと、憧れてた…」
「え…?」
「俺の持ってないもの、たくさん持ってる大野さんに…憧れてたんだよ…」
「持ってないもの…?」
「歌や絵の才能とか…冷静さとか…」

ちょっと拗ねたように、僕の耳たぶを掴んだ。

「そんなこと、一回も言わなかったじゃん…」
「言えないでしょ…恥ずかしくて…」

くすくす笑うと、耳たぶを掴んでた手がそのまま肩を辿って、胸に触れた。

「…心臓の音…」

暫く目を閉じて、僕の鼓動を感じてるみたいだった。

「こんなにゆっくり…俺、破裂しそうなのに…」
「…そう…?」

松潤の胸に触れてみた。
肌が熱い。
そして、鼓動は本当に早くて。

思わず目を合わせて笑って。
いつの間にか、松潤の手の震えがなくなってたから、そのまま覆いかぶさった。

「…大野さん…」

何も言わず、首筋に舌を這わせて。
動こうとする腕を、抑え込んだ。

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