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カラフルCU【気象系BL小説】

第6章 シュガー・ビート


またちょっと体温が上がった肩に手を載せた。
そのまま智くんの頬に手を添えて、そっと力を入れると顔を見せてくれた。

「顔真っ赤」
「…うるさい」
「かーわいい」
「…かわいくない」
「好き」
「…わかったって…」

少し目をそらして、また顔をもとに戻そうとするから、ぐいっと顔を動かせないよう手に力を入れた。
じっと見てると、ますます顔が真っ赤になって。
耳とか首まで赤くなってきた。

それを誤魔化そうとしてるのか、口が尖って。
何かを堪えるような表情で、仕方なく俺のこと見てる。


ああ…変わらない
昔から、変わらない

年は取ったね、お互いに

だけど、あなたという人はなんにも変わってない

思ってることがすぐ顔に出て
でもそれを見た人は、なぜか嬉しくなるんだ

あなたの本心がわかって
理解できて


「好きだよ…智くん」
「う…うう…」
「好き。好き。好き」
「わ…わかった…から…」
「ほんと?わかってくれた?」
「わかった、から…離して…手…」
「やだ」

困ったように眉がハの字に下がって。

「好き?俺のこと」

言えないんなら、言わせてやろう。

「好きでしょ?俺のこと」
「んーっ…」

もがもがし始めたから、ぐっと顔を持っている手に力を入れた。

「好き?好きでしょ?ね?好きだよね?」
「だーっ!わかった!好き!好きだよ!翔ちゃんが!!」

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