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カラフルCU【気象系BL小説】

第6章 シュガー・ビート


「変態の、味だろ?」
「ふふ…そうだね。変態だぁ…」

ぽいっと丸めたティッシュを捨てると、どさっと智くんもソファに座り込んだ。

「変態の…天才だぁ…」
「…でしょ…?」
「うん…」

もそもそとジーパンをずりあげてファスナーを閉めると、どっと力が抜けた。
そのままソファに寝転がるように沈み込むと、足元にいた智くんが覆いかぶさってきた。

「ね…」
「ん…?」
「俺、わかった」
「なにが…?」
「翔ちゃん、俺のことかわいいって言ったでしょ?」
「おん。かわいい」
「ぶ…」

俺の胸板に、智くんはごしごしと顔を擦り付けた。

「真顔で言うなよ…」
「そっちが言い出したんだろ…」

しばらくもぞもぞと俺の上で動いていたけど、また顔を上げた。
ちょっと赤くなってる。

「…かわいいっていうの、俺も思った」
「え?自分が」
「ちげーよ。翔ちゃんだよ」
「…マジ?」
「まじ」

ふふふと笑うと、ぽてっとまた俺の胸板に顔を伏せた。
ふわふわと髪の毛が俺の顎をくすぐる。
思わず猫っ毛のさらさらヘアを撫でた。

「…俺の顔見ながらシコってんの…かわいいって思った…」


どくんと胸が鳴った。


胸の上に居る智くんの体温が、とてつもなく気持ちよくて。


思わず、ぎゅっとその細い体を抱きしめた。




「智くん…好き…」




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