第6章 シュガー・ビート
「ね…あ…このまま出るよ…?」
「うん…いいよ…」
待って
このままだと顔射なんだけど
いいのかな…
さっきから下半身から登ってくるゾクゾクが止まらない。
「もう、イク…」
「ん…」
激しく動かしてる先端に、智くんがおもむろにキスをした。
「ああっ…」
予想してなかった刺激に、思わず解放してしまった。
「わっ…」
「ご、めっ…止まんなっ…ああっ…」
少し顔を離した智くんの顔に、勢いよく飛び散ってしまって。
「うっ…あ…」
呻きながら最後のひと絞りを出したのが、ぼたりと革張りのソファの上に落っこちた。
「すご…見ちゃった…」
白い液体まみれの顔になってるのに、嬉しそうで。
「出る瞬間、見えた…」
「そう…」
体から力が抜けて、どさりとソファに座り込んだ。
そんな俺を見ながら、智くんは微笑んでテーブルに置いてるティッシュに手を伸ばした。
ソファの上を拭き取ると、今度は自分の顔を拭いた。
「あ…」
ぼそっと呟くと、唇をべろりと舐めた。
「精子の味、する…」
「ふ…どんな味…?」
「わかんね…でも、翔ちゃんの…味…?」
またべろりと舌で唇を舐めて。
確かめるように目を閉じた。