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カラフルCU【気象系BL小説】

第2章 ローズ・マダー


「…もっとこっち来て?」

そう言うと、もぞっと動いて寄ってきた。

「もっと」

最後は諦めたような表情をして…目を閉じて肌が触れ合う距離まで近づいてきた。

頬に手のひらを当てて引き寄せて、キスをしたら。
びくっと伝わってくるほど震えて…

20年以上…
一緒に過ごしてきて、初めて見る松潤の姿。

こんな顔するんだ…

少し泣きそうな…
でも、ちょっと期待も見える

触れるだけのキスを止めたら、松潤のほうからキスが来た。
しばらく触れるだけで、お互いの熱を感じて…
舌を出したら、松潤の唇も薄っすらと開いて。

舌が絡み合うのと同時に、身体を引き寄せ強く抱いた。
松潤の足が、僕の足に絡んで。
腿に、熱が当たる。

「松潤…」
「ん…?」

さっきとは違う意味で潤んだ瞳が、まっすぐに僕を見た。

「濡れてるね…」

先走りが僕の腿に、ヌルリと広がって。

「あ…」

羞恥に歪む表情が、なんだか可愛かった。
ちっちゃい頃の、松潤みたくて…

「ふふ…」
「…笑うなよ…」
「ううん…懐かしいなって…」
「…え…?」
「小さい頃と、変わらない…」
「そう…?」
「隠し方が、下手だ…松潤は…」

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