第6章 シュガー・ビート
思わず、抱きしめたくなった。
がばっと覆いかぶさって、ぎゅうううって抱きしめてみた。
「わあっ…」
智くんはびっくりして固まった。
「な…なんだよ…」
「だって、かわいい」
「…は?」
「智くん、すごく可愛い」
「なにを言ってるんだよお…」
みるみる、智くんの体温が上がるのを感じた。
「…照れてる…?」
「ちっ…ちがーわっ!」
俺の腕の中で、もがもが動き始めた。
「離せよぉ…もお!」
「やだ」
ちょっと、じっとしてて欲しいな…
「翔ちゃ…っ!?」
むちゅって。
ちゅーして黙らせた。
あれ
俺、なにしてんだ。
チンコ咥えて
イかせて
その上、ちゅー
しちゃった。
「しょ…うんん…」
また喋ろうとするから、もっと唇を押し付けた。
思ったより、柔らかい唇で。
そして、熱い。
智くんの体温、どんどん上がってくる。
「ん…ぅぅ…」
何その声。
かわいいだけなんですけど。
少し、顔の角度を変えて。
智くんの唇を食むように、挟み込んで。
きゅっと吸ってみた。
びくって身体が震えるのを感じて。
それが激烈に嬉しくて。
体の奥底から、なんか熱いものが湧いてきた。