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カラフルCU【気象系BL小説】

第6章 シュガー・ビート


「翔ちゃん…?」
「…ん?」
「どう、したの…?」
「ううん。別に?」

カップを手に取ると、ずずずと俺もコーヒーを啜る。
いい香りだ。

「美味しいね。ありがとう」
「ううん…」

智くんは変な顔をして俺のこと見てる。
まあそうだろう。

いま俺は変なことを考えているんだから。
変な顔になっているんだろう。

「ところでさ」
「うん」
「智くん、横アリのどこでしたの?」

知ってるけど、あえて話を振ってみた。

「ふふん…」

ちょっと持ち直したのか、智くんは得意げに笑った。

「びっぷせき」
「おお…」
「凄かったよお…会場見渡してさ」
「気持ちよかった?」
「そりゃもうなんつーの?野外で致すよりも、開放感っていうの?半端なかった」
「へえ…」

スマホを操作して。
パソコンから送っておいた動画を表示した。

「あ、そうだ。翔ちゃんもさ、どこでやったわけ?すっごいとこ?」
「うん…俺は見たんだよね…」
「え?見た?したんじゃなくて?」
「そう。さっきも、見たって言ったよ?」
「そう…だっけ?」

不思議そうな顔をして俺を見てる。

「ちょい、こっちきて?」
「おん」

智くんはマグカップを置くと、俺の隣に座った。

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