第6章 シュガー・ビート
「はぁ…」
変態だ…ド変態だ…
なんで、こんな…
メンバーの…リーダーの…
…智くんのオナニーでオナってんだ
「ん…あぁ…」
ダイニングの椅子に座りながら
仕事に使うパソコン開きながら
バスローブから着替えることもなく
なんでこんなことしてんだ
ぐるぐる自分を詰る言葉は浮かぶんだけど
それでも、鮮明に浮かんでくる
あの顔
表情
身体の中から突き上がってくるものが止められなかった。
「なんでこんな気持ちいいんだよ…ちくしょー…」
またぶるりと身体を震わせる智くんに合わせて果てようとしていたその時…
「うわっ…」
スマホがぴろりんと音を立てた。
いつもなら無視するのに、なぜだか気になって。
自分のアレを握りしめながら、テーブルに置いてるスマホに手を伸ばした。
スワイプして画面を開くと、ラインが一件。
「え…」
智くんだった。
なんか変な画像を俺に送りつけてきてる。
一体何だ…?
「あ」
これもしかして…
また、ぴろりんと音が鳴った。
”一昨日、こんなとこでヤッちゃった(ニヤニヤ)”
やっぱり…これ、横アリだ。
知ってるけど?左手でそう打ち込んで。
右手には、まだ滾ってる俺のアレを握りしめながら考えた。
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