第6章 シュガー・ビート
家に帰ってスマホを見てみたら、智くんからラインが入ってた。
”送迎車のなかでしてやった(にやり)”
ふふんと笑うと、返信を打ち込んだ。
”俺もしましたよ(にっこり)”
すぐに既読がついて、返信が来た。
”ガッデム!(涙)”
やったぜ。
ニヤニヤしながら、ジーパンを刷りおろしてコンドームを外してやったさ。
ティッシュでチンコふきふきしながらちょっと虚しい気持ちにはなるけどさ。
わかってるんだよ…?変態だって。
でも、やめられない。
このスリル…快感の度合いがハンパない。
ひとりでこっそり楽しんでるんだから、誰にも迷惑はかけないし。
結構、俺的にはいい趣味だと思っている。
密やかな…
俺と智くんだけの、秘密の趣味だけどね。
それから年末は、死ぬかと思うほど忙しかった。
まあしょうがない。
来年末はもっと予定が詰まってる。
予行練習だと思えば、さほど苦にもならなかった。
そんなだから、お外でひとりえっちもはかどらず。
それは御大も同じようで。
まあ、年末はスタッフさんの数も増えるし、危険度が増すから…しょうがないんだけどね。
そんな中…
中国の武漢で、謎の感染症が発生したというニュースが流れた。